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樽前arty2019「芸術祭のしまい方 -100年先の未来へ-」[春]

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2019/4/30-2019/5/3

樽前arty2019「芸術祭のしまい方 -100年先の未来へ-」


11回目を迎える「樽前arty2019」は、芸術祭というスタイルから脱却します。
一定期間、作品を展示して鑑賞者を集める一過性のイベントではなく、アートを軸に地域文化や自然を題材に講師と参加者が学び合うワークショップを季節ごとに展開します。
会場は普段30人ほどの児童が通う樽前小学校。誰もが親しんだ日常的な空間の学び舎で、アートを深く体験することは、日々の生活の豊かさについて考えるきっかけになります。
芸術祭という非日常のイベントをしまい、日常にアートが溶け合う環境をつくり、遠い未来まで続く普遍的な価値観を育みたい。
「樽前arty2019」に込められた思いです。

会期:[春] 4月30日(火)~5月2日(木)
会場:苫小牧市立樽前小学校
開場:10:00~17:00


WORKSHOP

BUKATSU-1 押忍!手芸部

▷「BBQ~YO!」
日時 4月30日(火・祝) 11時〜12時半
場所 苫小牧市立樽前小学校 体育館
参加費 1,500円
定員 15名
内容
バーベキューの時、缶はどこに置く?
靴下、布、ボタン、ヒモ、モールなどなど色々な素材を選んで、使って、BBQ~YO!を作ります。


▷「カラーひよこ」
日時 4月30日(火・祝) 14時~16時
場所 苫小牧市立樽前小学校 体育館
参加費 1,500円
定員 15名
内容
ゼンマイでカタカタ動くひよこのオモチャを使ってお着替えしましょう。
自分だけの『カラーひよこ』を作ります。


◇プロフィール
押忍!手芸部
2003年12月結成。石澤彰一部長を含む7人の男前手芸部員を中心に、年齢や性別、人種や国境を越え活動する手芸集団。細かいルールや作業にとらわれず、個人の個性を大切にした部活動を繰り広げている。2011年11月から2012年3月に金沢21世紀美術館で開催された「押忍!手芸部と豊嶋秀樹『自画大絶賛(仮)』」は大きな話題を呼んだ。近年は全国各地で手芸ワークショップ「部活」を多く行っている。

押忍!手芸部ブログ



WORKSHOP-1 是恒 さくら

▷「なりかわって見る」樽前のいきものたちの本づくり
日時 5月1日(水・祝) 10:00〜16:00(お昼休憩含む)
参加費 1,000円(8月のワークショプ含む)


▷「なりかわりさんぽ」
日時 5月2日(木・祝)10:00~12:00、14:00~16:00
場所 苫小牧市立樽前小学校 体育館と周辺の森
参加無料・予約不要


内容
世界各地の海辺の町を訪ね、鯨にまつわる話を集めて『ありふれたくじら』という本をつくる美術家・是恒さくらの本づくりワークショップ。人間以外に「なりかわって見る」方法を考えながら、樽前に暮らすいきものたちの目になって辺りを観察します。
「なりかわって」物語や絵をかき、見つけた物・拾った物も集めながら、ひとり一冊の本を完成させます。
5月と8月の2回連続のワークショップです。
8月の後編では、樽前の風景やいきものたち、自然の様子の写真をプリントした布を使って、オリジナルのブックカバーもつくります。

スケジュール
|前編|
5月1日「なりかわって見る」
1:レクチャー
 「『ありふれたくじら』~鯨をたどる旅の話~」
2:「本」ってなんだろう?
  折る、重ねる、つなぐ、結ぶから生まれる本のかたち
3:「なりかわって見る」って? 
 動物と人の〈あいだの物語〉
 世界の先住民の民話の紹介
4:「なりかわって見る」物語の書き方とページのつくり方
*自分の物語や絵をかく、本に入れたいものを集めて標本にする、写真を撮るなどの過程は、8月の後編までにそれぞれのペースですすめます。

|自由参加・希望者のみ|
5月2日「なりかわりさんぽ」
樽前小学校のご近所を一緒に散策しながら、動物たち、動物の痕跡、鳥、虫、キノコなど探します。
見つけたいろんないきものたちに「なりかわって」まわりの様子を観察します。
図鑑や本での調べ方や、まわりの人に話を聞く時の記録のとり方なども紹介します。

是恒さくらwebsite




WORKS & LECTURE 安田 葉

・WIND BIRDS < re-edit > 2019
・The memories of the artist couple [ アルファ企画解体復活大作戦 ] 2018
・本人による作品解説

日時 4月30日(火・祝) 14時半〜15時半
場所 苫小牧市立樽前小学校 体育館
参加無料・予約不要

内容
一年をかけて苫小牧、樽前を見つめ、森を歩いた安田 葉 本人による解説を伺いながら四季を追った映像を加えた「WIND BIRDS ~四季完成版」と、安田が地元で追ったあるスタジオの解体前夜の物語、2本の上映を行います。

*会期中、映像作品は常設上映されます。
*「WIND BIRDS」は、2018年苫小牧市美術博物館 特集展示にて発表された映像を含む作品群です。

◇プロフィール
美術家・安田 葉
2014年 東京藝術大学大学院美術研究科修了。
生まれ育った神奈川県海老名市を拠点に、これまで県内や北海道、長崎、秋田などを舞台に絵画、写真、映像などの作品を発表。生物の営み、古くから続く人の歴史や異なる文化の出会いと交流などの事柄に強く関心を持ちながら、各地で出会う人や出来事に着想を得て作品を製作している。

LECTURE

LECTURE-1 
「樽前100年桜のお話」

日時 4月30日(火) 13:00〜14:00
場所 苫小牧市立樽前小学校 体育館とグラウンド
参加無料・予約不要
講師 金田正弘さん(樹木医


内容
樽前小の校庭に立つ樹齢100年のエゾヤマザクラ。地域のシンボルの古木の魅力や100年桜を後生に残すために必要なことを、桜専門の樹木医、金田正弘さ んが解説します。
地元の八重桜から作った桜茶を楽しむ茶話会もあります。


◇講師プロフィール
(かねた・まさひろ)
夕張市出身、弘前大農学部卒。苫小牧の造園会社に勤務しながら樹木医の資格を 取得。2004年に「グリーンコンサルタント」を開業し、新ひだか町の二十間 道路の桜並木や別海町指定文化財の野付小の千島桜など各地の名桜を治療している。



LECTURE-2
「樽前の養蜂家 齋藤さんのミツバチと世界の話」

日時 5月1日(月) 13:00〜14:00
場所 苫小牧市立樽前小学校 体育館
参加無料・予約不要
講師 齋藤一彦さん(養蜂家)


内容
齋藤一彦さんはミツバチと暮らして40年。
樽前の地で季節によって移動しない定飼(ていし)養蜂を続けています。
ミツバチを知ると私たちをとりまく大きな自然のサイクルが見えてきます。
それは美しくて、厳しくて、でも知っておきたい大事なお話。


▷第一話「ミツバチの暮らしぶり」
長年の研究と実践の中で見つめてきたミツバチの生存本能と働き方。
越冬と巣箱から見えてくる命の不思議。
ミツバチから始まる知的大冒険の始まりです。

<8月には第二話、第三話を開催します。>
▷第二話「ミツバチとお花の深い話」
植物から見たミツバチ活用術、受精を成功させる奇跡の時間とは?
美味しいメロンは美しい!?
お花の戦略にはまるミツバチと私たち。

▷第三話「ミツバチから始まる世界の話」
ミツバチを出発点に近くと遠くが見えてくる。
暮らし・自然・食にまつわる大きなサイクル。
大切なのは発想の転換じゃなくて、忘れ物を探し続けることでした。



LECTURE-3
「紙の街の小さな新聞をやむにやまれずつくる理由」

日時 5月2日(火)13:00~14:00     
場所 苫小牧市立樽前小学校 体育館
参加無料・予約不要
講師 山田香織さん(紙の街の小さな新聞社ひらく代表)


内容
2018年に創刊された苫小牧の新しいローカルメディア「ひらく」の編集と発行を手がける山田香織さんをお招きして、創刊に至ったストーリーや、取材・執筆を通じて感じる街や地域の課題や希望などについて伺います。


講師プロフィール
苫小牧生まれ。富山大学卒。苫小牧の地元紙の記者として10年間勤めた後、自分のペースで取材活動を進め、より地域の課題にじっくりと向き合いたいと、2018年3月「紙の街の小さな新聞社ひらく」を設立。月刊新聞「ひらく」を発行している。

紙の街の小さな新聞ひらくHP