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<タルマイ浜編集部>スタート!

  • 9)油は灯りの燃料に。 -
  • 1)間に合わせの道具類 -
  • 2)マイワシ 1kg -
  • 3)2Lの水で煮ます -
  • 4)15分ほどで煮汁は濁り、臭気が立ち上ります -
  • 5)だんだん煮崩れてきます -
  • 6)45分ほど煮て、ぎゅうぎゅうに搾りました 器の重さを引くと400g程度残ります -
  • 7)イワシ粕は広げて数日は乾燥し完成します -
  • 8)煮汁は容器に入れて、澱・煮汁・油・灰汁に分離します。 -
先日、arty+メンバーに加え、アーティストの是恒さくらさん、地元の郷土史研究家新沼友啓さんらもご参加いただき、『樽前粕』を再現しました。

『樽前粕』とは苫小牧の前浜がタルマイ浜と呼ばれた時代、江戸後期から盛んに作られるようになったイワシの魚粕、〆かす、金肥とも呼ばれた商品肥料です。
藍や綿花を育てるため、上方に運ばれ、評判の肥料だったようです。

現在、その名残を感じることはほとんどできませんが、かつての名物を再現し、資料を読み解き、また当時を知る方々のお話や今でも残る風習、現代に息づく食の研究など、広く海の文化が根ざした樽前、苫小牧、ひいては海でつながる様々な地域のことに思いを馳せ、人々の営みを見つめる活動を始めています。

この活動は鯨の視点から文化や暮らしを編み直すような制作活動を続けるアーティスト是恒さくらさんの発案により開始され、今後季刊誌「Carta Cetacea」の発刊を目指し、樽前arty+もその一員として活動しています。

いくつかの地域に点在するarty+メンバーもすでに調査、執筆活動が始まっています。
今後の続報もぜひお楽しみに!